http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/europe/article1756072.ece
イスラム教徒の間では、女性に対する性的な制約が厳しいため、結婚を前にした女性が、性経験があることを家族に知られることを恐れて、医者に駆け込むケースが増えている。
これに対し、フランス産婦人科医の議長を務めるジャック・ランサック氏は、産婦人科医に、こうした手術は行わないよう呼びかけている。
しかし、医師の中には、女性を暴力から守ることを優先して、処女膜回復手術を行い、処女証明書(って、そんなものある訳?)を出している者もいる。私立の病院でこうした手術が行われるのは、ある程度仕方が無いが、公的な病院で、公的な保険からの支出で手術を行っている医師もいるため、社会問題になっている。
この問題に詳しく、著書もある、イザベル・レヴィ氏によれば、ヨーロッパに住むイスラム教徒女性は、以前の世代と比べると活動的になり、外に出てゆく機会も増えているが、それと平行して高まっているイスラム教原理主義のせいで、家族の出身国の男性と結婚させられるケースが増えているのだそうだ。そうした国では、女性に対する制約が厳しく、処女でないことが知られるだけで、女性は命に関わる危険にさらされることになる。
処女膜回復手術や処女証明などいらない世の中になれば、そのほうがいいのだろうが、女性の立場が弱く、家族の名誉を汚したという理由で暴力を受けたり、殺されたりする女性がいるという現実は、医師が手術を拒むことで変えられるわけではない。欧米社会とイスラム教徒の接触が生んでいる、問題のひとつである。

