金曜日に他の日本人四人とインディアン=レストランに行ってきたので、今日はカレーの話題を書こう。
バーミンガムという町は移民の多いところで、特に、イギリスでAsianと呼ばれるところの、インド人、パキスタン人、バングラディシュ人が多い(スリランカ人もAsianだが、バーミンガムにはあまりいない)。このため、カレーを主食とするこれらの国のレストランが多く、バーミンガムはイギリスの「カレーキャピタル」などと呼ばれている。
特に「バルティ」というものが名物だ。これは、小さな両手中華なべの形をした金属の容器のことで、タライとかバケツとかいうのが元の意味らしい。バーミンガムのインド料理店では、カレーがこの容器に盛り付けられて出てくることがある。しかし、「バルティ」という言葉は、この容器を意味するだけではなく、カレーの一種類をも意味する。バルティ=カレーの定義は店によってさまざまで、トマトの量が多く、比較的辛い程度の共通点しかない。このバルティという料理は、バーミンガムで生まれたもので、インドやパキスタンでは食べることができないが、イギリス全土に広まっているので、各地で食べることができる。
日本人がイギリスのインド料理店にはじめて来ると、かなり戸惑うはずだ。なんといってもカレーの種類が多い。だいたいどの店でも10種類程度あり、その中に入れる肉などの材料(スタンダードなのは、チキン、マトン、小エビ、大エビ、野菜)を選べるので、全部で50種類ぐらいになる。それにプラスして、店ごとにスペシャルや地方料理もある。メインを選んだだけで安心してはならない。ライスも、普通の茹でご飯だけではなく、ピラフ、卵入り、香辛料入りなど5種類以上は必ずあり、また、ナンにも、中にひき肉が入ったもの、チーズが入ったものなど同じぐらいの選択肢がある。チャパティやパラタといった別の種類のパンもある。メインには、カレーのほかにも、タンドーリ料理やインド風の炊き込みご飯がある。
私はなんにでも唐辛子を振って食べる方なのだが、バーミンガムのカレーは、その私の感覚から言っても、かなり辛い。初めてカレーを食べに行ったとき、日本と同じ感覚で辛いのを注文したら、むせるぐらい辛かった。しかも、スパイスの量がむちゃくちゃ多い時がある。金曜日に食べたカレーのひとつには、カルダモンやシナモンのかけらが丸ごと入っていた。日本では遭遇したことがない種類のカレーだ。逆にまったく辛くないコルマやパッサンダというクリーミーなカレーも存在するが、これは日本人が考えるカレーの枠から外れている気がする。
イギリスのインド料理は奥深く、学ぶことがまだたくさんありそうだ。

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posted by kappa at 17:32| ロンドン

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バーミンガム
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