2006年03月31日

See you later.

今日はたいしたニュースがなさそうだ。

この間、英語の「こんにちわ」の表現、Are you all right?のことを書いたので、今度はさようならのことも書こう。

私は、See you later.という表現は、しばらくたってからまた会う場合の「じゃあ、また後でね」という意味だと思っていたのだが、このあたり(バーミンガムあたり)では、普通に「さようなら」の表現として使われている。

職場を後にして家に帰るときにはSee you later、すぐに会う予定のない友達と別れるときもSee you laterだ。

じゃあ、「また後でね」はどう表現すればいいのかということは、不明なので今後の課題とする。

奇異に感じたもう一つの別れの表現はGood night。私は中学校で、これを「おやすみなさい」の意味で習ったので、夕方五時ぐらいに言われたときにはびっくりした。そういう時にはGood eveningだと思っていたからだ。

なぜだか分からないが、Good eveningはあまり耳にしない。Have a nice eveningという完全な表現のほうをよく聞くような気がする。どうやら、夕方以降の軽い挨拶としては、Good nightが一般的なようだ。

これは、イギリスのほかの地域でもそうなのだろうか?知っている人がいたら教えて欲しい。


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2006年03月30日

歌手ジョージ・マイケルの処分決定

今年二月に、大麻の不法所持で捕まった歌手、ジョージ・マイケル氏の処分は、警察からの警告だけで済んだ。

もともとイギリスでは、大麻はCクラスという中毒性の低い麻薬に分類されており、違法性は低い。私の住んでいるバーミンガムでは、夕方以降にバスに乗ると、たいてい大麻(カナビス)の匂いが漂っているほどだ。バスの中で大麻を吸っている人がいた場合、運転手は警察に通報しなければならないことになっているが、実際には見て見ぬふりをするのが普通。

しかし、最近の大麻は、「品種改良(?)」が進んで、以前の大麻よりも毒性が強くなっているという指摘があり、クラスBに格上げしようという動きもある。特に、毒性の強い大麻は、精神分裂症の引き金となったり、悪化させたりするのではないかと懸念されている。

私は麻薬にはあまり興味がないのでどうでもいいのだが、バスの中で吸うのは臭いからやめて欲しい。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/4860698.stm

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家族四人惨殺事件で甥を逮捕

カタンザーロ近郊で、カミッロ・パーネ一家四人が殺害された事件で、警察は昨夜、甥のクラウディオ・トマイーノ、29歳を逮捕した。

トマイーノは、パーネ家の財務を管理していた。

しかし、動機はまだ不明で、金銭を巡るものか、悪魔崇拝に関連するものではないかという憶測が流れている。

警察は共犯者が少なくとも三人いたと見ており、捜査を続けている。

もう少し、事情がはっきりしてから、続報を書くことにする。


http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2006/03_Marzo/29/catanzaro.shtml

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一家四人惨殺事件、続報

今日、警察は、殺害されたカミッロ・パーネ氏の甥、クラウディオ・トマイーノを取り調べ、自宅を家宅捜索した。

明日、検死解剖が行われる。

事件の展開はまだ予断を許さない。


http://www.corriere.it/ultima_ora/agrnews.jsp?id={F23DD174-141A-4039-A8DC-292C8F34E679}

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キリスト教に改宗したアフガン人、続報

キリスト教に改宗したため、アフガニスタンで死刑になりかけたあと、諸外国の圧力で放免されたアブドル・ラーマン氏に対し、イタリアが難民認定して受け入れることを表明した。外交筋の話では、ラーマン氏は、今晩イタリアに到着するらしいが、ベルルスコーニ首相は、ラーマン氏がすでにイタリアに到着したと発言している。

ドイツもラーマン氏の受け入れを表明する模様。


http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2006/03_Marzo/29/apostata.shtml

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2006年03月29日

ベルルスコーニ首相「中国人は赤ん坊を茹でていた」

とんでもない問題発言をすることで有名なベルルスコーニ首相がまたやってくれた。

二日前に行われたナポリでの選挙集会で、首相は、「(左派は)、私が、共産主義者は赤ん坊を食べると何度か発言したと非難している。『共産主義黒書』を読んで欲しい。毛時代の中国では、共産主義者のたちは赤ん坊を食べていたのではなく、茹でて畑の肥やしにしていたことが分かるだろう」と発言した。

中国政府は当然これに抗議した。

これに対して、イタリア外務省は、首相の発言は過去に言及した発言であって、議論を巻き起こす意図はなかったと、苦しい説明に追われている。

首相が言っている『共産主義黒書』というのは、1998年にイタリア語版が出版された、ステファン・クルトワ(Stephane Courtois)の著書のことだそうだ。英語版も見つけた。



ことの真偽はともあれ、先進国の首相が公の場で発言するようなことではなかろう。

http://www.corriere.it/Primo_Piano/Politica/2006/03_Marzo/26/berlusconi.shtml
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2006/03_Marzo/28/cina.shtml

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モロッコ人の男、イタリア人家族四人を殺害か?

カラブリア州のカラッファという町で、月曜日(3月27日)カミッロ・パーネ氏とその妻、子供二人が殺害された事件で、警察は、パーネ氏の姉妹と結婚しているモロッコ人の男を任意で取り調べた。モロッコ人には、麻薬関係の前科がある。

モロッコ人の男は、パーネ氏の姉妹と婚姻関係にあるが、別居状態で、数年前に起きた事故の保険金のためだけに結婚を続けていると、パーネ氏から非難されていた。

1996年、モロッコ人の男とパーネ氏の姉妹の間に生まれた子供が交通事故で死亡し、二人が起こした訴訟の結果、25万ユーロの保険金が支払われることになっていた。また、女性にも毎月1000ユーロの障害者年金が支払われていた。

しかし、この1000ユーロは、ほとんどがモロッコ人の男の手に渡っていたらしく、女性は経済的に困窮し、別途生活保護を申請して、拒否されていた。パーネ氏は、姉妹を禁治産者にして、金がモロッコ人に渡らないようにしようとしていたらしい。

今のところ、逮捕に至るまでの証拠はそろっていない。

これは、本当のモロッコ人の話なのだろうが、イタリアでモロッコ人、「マロッキーノ」というと、ちょっと怪しげなアフリカ系(北アフリカも、ブラックアフリカも含めて)の総称で、あまりよいイメージはない。特に、北アフリカ系の男性は、女性を手なずけて、お金を搾り取るという評判があり、今回のケースはこのイメージにぴったりだ。


http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2006/03_Marzo/28/genero.shtml

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2006年03月28日

サラミス島でアイアスの神殿発見?

古代ギリシャの叙事詩詩人ホメロスの『イリアス』の登場人物で、トロイア戦争の戦士の一人、アイアス(もしくは、アヤクス、アイアクス)の宮殿が、サラミス島のカナキア村で発見されたというニュースを見つけた。

もちろん、こういうニュースは、タイトル以外のところをよく読み解かねばならない。

発見されたのは、面積750平方メートル、少なくとも三階建て、30以上の部屋がある巨大な神殿の跡。発見したのはギリシャの考古学者ヤノス・ロロス(Yannos Lolos)氏。アイアス一族の宮殿であると同定したのもこの人。

ミケーネ時代の巨大な宮殿であること自体は間違いないようだが、アイアスの宮殿であるとの同定に関しては、他の考古学者はロロス氏ほどは断定的ではない。

残念ながら、宮殿の残存状態に関して、この記事は何も伝えていないため、基礎部分以外に何が残っているのかは分からない。

サラミス島は、ギリシャの島々の中では考古学調査が進んでおらず、有名な遺跡は一つもない。アイアスの宮殿であるかどうかは別として、ミケーネ時代の新たな宮殿として、調査の進展が楽しみだ。

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,13509-2106548,00.html

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アフガンのキリスト教改宗者、死刑を免れる

アフガニスタンで、キリスト教に改宗した男性(アブドル・ラーマン氏、41歳)が死刑になるかもしれないというニュースを先日、書き込んだが、アフガニスタンの法相は、この男性が釈放されたことを明らかにした。

このニュースを伝える、Times On Lineの記事には釈放の理由は書いていないが、おそらく、すでに言われていたように、精神異常で裁判の続行が不可能と認められたのだろう。もちろんこれは表向きの理由で、本当の理由はアフガニスタンの債権国から圧力がかかったため。

男性の取り扱いを巡って交渉を行っていた国連の担当者は、ラーマン氏は、釈放を求めていた国の一つが難民と認定して、アフガニスタンから立ち去るだろうと述べている。

実際、男性が釈放されるという噂が広まると、死刑を求める1000人程度の人々がデモを行い、今日はさらに大規模なデモが予定されているという。また、タリバンは、男性を殺害することをもとめるファトワ(法話)を出した。

たしかにこれでは、命の危険を感じることなく、アフガニスタンに住み続けるのは無理だろう。アフガニスタンは、アメリカと連合軍によって「解放」されたはず。しかし、結局、国民の意識の変化はそう簡単には達成できないうことなのだろう。


http://www.timesonline.co.uk/article/0,,3-2107040,00.html


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Are you all right?

イギリスに来て、日本では聞いたことのなかった英語表現に出会って、びっくりすることがある。

このAre you all right?(もしくはYou are all right?)もその一つ。私は「あなた、大丈夫ですか?」という、心配の表現としてしか知らなかったのだが、ここでは、「元気?」程度の挨拶に使われる。最初、道で知り合いに出会って、Are you all right?と言われたときには、自分がall rightではないように見えるのだろうか?と悩んでしまったが、結局、そういう意味は全然なかった。

これが、イギリス中部の表現なのか、それとも全英的な表現なのかは不明だが、テレビで言っているのも聞いたことがあるので、普通の英語として通じる表現らしい。

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2006年03月27日

ブレア首相、進退への言及を後悔

英コモンウェルスのスポーツ競技会閉会式に出席するためオーストラリアを訪問中のブレア首相が、オーストラリアのラジオインタビューで、次の総選挙前に首相の座を退くと明言したことは、判断ミスだったと述べた。

これを公言したことによって、自らの政治的影響力が減少したことに言及したもので、首相の座を退く意思がないという意味ではないらしい。

首相自身はもう退任の時期を決めているらしいが、側近にも、それがいつなのかは明かしていない。ただ、NHS(イギリスの国民医療保険システム)の財政問題に解決の糸口を見出すことなく、ブラウン蔵相に首相の座を引き渡すことはできないであろうことから、首相は権力委譲の時期を2007年と考えているのではないかと見られている。

これはもちろん、これ以上政治スキャンダルが出ず、ブレア首相の影響力にこれ以上の陰りが出ないと仮定した上の話で、労働党の秘密借金問題が悪化すれば、まだどうなるか分からない。

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2106120,00.html

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2006年03月25日

キプロスの新エアラインに認可下りず

去年の8月、キプロスのバジェット・エアライン「ヘリオス・エアウェイズ」が運行する旅客機がギリシャに墜落して、121人が死亡するという事故があった。

ヘリオス・エアウェイズを経営していた会社「リブラ」は、ヘリオスの旅客機と乗務員をそのままajet(アジェットなのかエージェットなのか読み方不明です)という会社に引き継いで、今日(3月24日)から運行を始める予定だった。

しかし、その今日になって、キプロス政府は、ajetには許認可が降りていないとして、飛行を中止させた。

ハリス・トラスー・キプロス運輸大臣は、ajetへの許認可は、去年の事故でヘリオスに過失がなかったと検事総長が認めるまでおりないことになっていたことを明らかにし、ajetがどうやって許認可なしにフライトスケジュールを立てることができたのかを調査すると明言した。


ヘリオスの事故では、コックピットの気圧が急激に下がって、パイロットが瞬時に意識を失ったらしい。もちろん、気圧が下がったりすることがないように安全装置はあるはずなのだが、それは働かなかった。墜落地点には、冷凍された状態の遺体が散らばっていたといわれ、かなりミステリアスな事件だったのを覚えている。4月には、調査レポートが出るそうなので、また何か分かったら、ここに書き込みたい。


http://www.timesonline.co.uk/article/0,,13509-2101981,00.html

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2006年03月24日

魚油に健康効果なし

イギリス人は、日本人同様、どの食べ物に、どのような健康効果があるかなどということを知るのが好きだ。サプリメントを摂取する人も多く、ショッピングセンターには必ず健康食品屋がある。

イギリス人が特に意識的に摂取するものの中に「オメガ3脂肪酸」という、魚の中に含まれる油がある。多分、私が子供の頃食べさせられていた「肝油」も同じような成分なのだろう。健康食品点ではCod Liver Oilなどとして、カプセル入りのものを買うことができる。

この「オメガ3脂肪酸」には、血液をさらさらにして、心臓病や血管閉塞を防ぐ役割があると考えられている。このため、イギリス政府が発表している食事ガイドラインにも、「油の多い魚を摂取すること」という一項がある。

しかし、「British Medical Journal online」に掲載された実験結果では、「オメガ3脂肪酸」には確実な健康効果は見られなかったという。

食と健康の研究は、いつもこんなことの繰り返しなので、あまり深く考えずに、バランスのいい食生活を送るのが一番だと思う。


http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2100878,00.html


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ムッソリーニの邸宅、初公開

ファシスト時代のイタリアの指導者、ベニート・ムッソリーニが家族と住んだローマの邸宅、「ヴィラ・トルローニア」の一般公開が昨日(3月22日)から始まった。

18世紀の末に、イタリアの大貴族ジョヴァンニ・トルローニアが購入し、建築家ジュゼッペ・ヴァラディエールに改装させたため、この名前がある。

ムッソリーニは、1924年から1943年の間、家族とともにここに住んだ。彼が失脚、殺害された後、一時は英米軍の指令本部が置かれたが、その後は廃墟になっていた。四年前に550万ユーロをかけた修復が始まり、これがやっと完成した。

十九世紀の豪華な建築や装飾のほか、ムッソリーニが作らせた防空壕、進駐軍兵士の落書きなども見られるそうだ。

今度ローマを訪れる際には、ぜひ行ってみたい。

http://www.guardian.co.uk/italy/story/0,12576,1505784,00.html
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,13509-2098769,00.html
http://www.romabeniculturali.it/villeparchi/239/354/385/schedabase.asp

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2006年03月23日

イスラムからキリスト教への改宗

ヨーロッパやアメリカでは、イスラム教徒が信仰の自由を享受しているが、イスラム教国の多くでは、信仰の自由は保障されていない。

アメリカが「解放」したはずのアフガニスタンでは、イスラム教からキリスト教に改宗した男性が、自分の家族から告発されている。2004年に制定された同国の憲法では、最悪の場合、死刑に相当する罪らしい。この男性は、キリスト教人道援助団体で働いていた十六年前に改宗したのだそうだ。

欧米各国からの非難を受けたアフガニスタン当局は、男性の精神状態が正常ではないという理由で、裁判を中断する模様だが、法律自体が変わるわけではなく、このようなことは将来もおきうる。

イスラム教徒の心情を傷つけるという意味でマホメットの風刺画は悪いかもしれないが、その一方で、イスラム教によるキリスト教の弾圧はこのような形で続いている。これでは、いくらイスラム教徒が、マホメットの風刺画作者を批判したところで説得力をもたない。たとえ、キリスト教を迫害するイスラム教徒と、マホメットの風刺画を批判するイスラム教徒は必ずしも同一ではないにしてもである。

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,3-2098703,00.html
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Esteri/2006/03_Marzo/22/rahman.shtml


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OKの語源

先日、ギリシャ人と話していたら、OKの語源はギリシャ語だと言い始めた(My Big Fat Greek Wedding見た人は、ここで吹き出してください)。それはこんなお話・・・

英語を話せないギリシャ人移民が、アメリカのある工場で働いていましたとさ。その移民の仕事は、箱に詰められた商品をチェックすることじゃったそうな。移民は商品のチェックをしたのじゃが、記録表になんと書いていいかわからんかった。だから、そこに大きく、ギリシャアルファベットでO.K.と、つまり、Olla Kalla(すべて良好)と書いたんだそうな。めでたしめでたし。

なんとなく嘘っぽい話なので、辞書やインターネットを調べてみると最も有力な説は、All Correctの略であるというもの。19世紀前半のアメリカで、わざと綴りを間違えて(この場合にはOK)略語を作る言葉遊びがはやったらしい。このほかにも、ヴァン・ビューレン大統領の選挙スローガンから来るという説もある。

ギリシャ語起源という説も存在することは存在し、彼が作り出したほら話ではない。ただ、OKの初出が19世紀の前半(Oxford English Dictionaryでは1839年)、ギリシャ人がアメリカに大量に移住して行ったのが19世紀の後半以降であることを考えると、やはり、ギリシャ語起源説は怪しそうだ。

参照
http://www.straightdope.com/classics/a2_250
http://www.etymonline.com/index.php?term=OK


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2006年03月22日

ユーロビジョン:セルビアとモンテネグロ(続報)

セルビアとモンテネグロは、今年、ユーロビジョンに代表を送らないことを組織委員会に正式に通告した。セルビアとモンテネグロには、£15,000以下の罰金と、三年間の出場禁止が科される可能性がある。

代表に選ばれていたのはモンテネグロのアーティスト(No Name)だったので、モンテネグロは反発しているかもしれない。

セルビアとモンテネグロは一応連邦制をとっているが、議会、政府、通貨、すべて別々であり、事実上、すでに二つの国のようなものである。それでも、セルビアがモンテネグロの独立を嫌うのは、モンテネグロを失うと、アドリア海との接点を失い、完全に内陸国になってしまうからという理由があるのだそうだ。

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,13509-2097686,00.html

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2006年03月21日

チャールス皇太子、宗教の寛容を説く

中東を外遊中のチャールス皇太子が、エジプト、カイロのアル・アズハル大学(世界で一番古いらしい)で、800人のイスラム神学者を前に講演し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が互いに対して寛容であることの重要性を説いた。

皇太子は、最近のテロの問題に深く心を痛めているらしい。

宗教的寛容には大いに賛成だが、テロの原因が宗教的不寛容だと考えるのは、多少的が外れているように思われる。確かに、ビン・ラディンを初めとするイスラム教徒テロリストのイデオローグたちは、アメリカをイスラムの敵と位置づけているかもしれないが、それは、アメリカがイスラム教を攻撃しているからではなく、アメリカの政策や文化が、一部のイスラム教国の政策や、イスラム倫理を脅かしているからだ。一部のイスラム教徒やイスラム教国は、アメリカや西ヨーロッパ諸国などが経済的・文化的・軍事的に強力すぎると感じており、これは彼らが宗教的に寛容になったとしても変わることはないだろう。

イスラム教徒が多く住む国や地域は経済的に貧しい傾向にあり、そのことに対する不満が鬱積している。彼らは、非イスラム教国から援助を受けねばならないこと、非イスラム教国に移民・出稼ぎに行かねばならないことに傷ついている。この構造をなんとかしない限りは、非イスラム社会に対する憎悪をつのらせるテロリストはいなくならないのではないだろうか。

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,3-2095925,00.html

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ブレア首相の進退

この週末ぐらいから、ブレア首相はもう首相の座を退くべきだという意見がメディアで流れるようになってきた。世論調査の結果で、ブレア政権を支持する人の割合が激減したのがきっかけだが、ブレア氏が退くタイミングを逸しているという意見は以前からあった。

支持が減った直接の原因は、労働党が金銭的な利得の引き換えに、大口寄付者を貴族院議員として推薦していたこと。当然このようなことを禁じる法律はあるわけだが、金銭の供与が、市場の利率を適用した貸与である場合には、政党が貸与を公表する必要はない(したがって、推薦と貸与との関係は発覚しない)という抜け道を悪用していた。党の上層部は、貸与の事実すら知らずに、貴族院への推薦を行っていたらしく、管理能力のなさも問われている。

これだけではなく、つい最近可決された教育改革法でも、労働党議員の間から造反者がたくさん出て、結局、保守党の賛成のおかげで可決されたという、党首の威信の低下という問題もある。

ここまで造反者が多かったのは、首相が選んだケリー教育相のせいだという見方もある。ケリー教育相だけではなく、ヒューイット保健相、ジャウェル文化相も信用が低下しており、ブレア内閣はがたかたなのである。ブレア氏の信任厚いイアン・ブレア・ロンドン警視総監にも、批判が絶えることがない。国民は、次から次と出てくるスキャンダルにうんざりしている。しかし、首相はなかなかこうした人たちの首を切りたがらず、世論から乖離した裸の王様状態だ。

ブレア氏はいずれにせよ今期で退くわけだが、無理やり最後まで勤めれば、あと3年ぐらいはある。しかし、もう政権は、アメリカのブッシュ政権同様、アイドリング状態に入っているというのが大勢の見方で、政治のダイナミズムを維持するためには、さっさと後継者であるゴードン・ブラウン蔵相に首相の座を譲らなければならない。

権力者が権力を譲り渡すのは本当に難しいようだ。まあ、ブレア氏には、『ロード・オブ・ザ・リング』でも見ながら、権力の魔力についてよく考えてもらいたいものだ。

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,1052-2094231,00.html
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,17129-2094721,00.html
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,6-2095245,00.html

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2006年03月19日

イギリスのカレー

金曜日に他の日本人四人とインディアン=レストランに行ってきたので、今日はカレーの話題を書こう。

バーミンガムという町は移民の多いところで、特に、イギリスでAsianと呼ばれるところの、インド人、パキスタン人、バングラディシュ人が多い(スリランカ人もAsianだが、バーミンガムにはあまりいない)。このため、カレーを主食とするこれらの国のレストランが多く、バーミンガムはイギリスの「カレーキャピタル」などと呼ばれている。
特に「バルティ」というものが名物だ。これは、小さな両手中華なべの形をした金属の容器のことで、タライとかバケツとかいうのが元の意味らしい。バーミンガムのインド料理店では、カレーがこの容器に盛り付けられて出てくることがある。しかし、「バルティ」という言葉は、この容器を意味するだけではなく、カレーの一種類をも意味する。バルティ=カレーの定義は店によってさまざまで、トマトの量が多く、比較的辛い程度の共通点しかない。このバルティという料理は、バーミンガムで生まれたもので、インドやパキスタンでは食べることができないが、イギリス全土に広まっているので、各地で食べることができる。

日本人がイギリスのインド料理店にはじめて来ると、かなり戸惑うはずだ。なんといってもカレーの種類が多い。だいたいどの店でも10種類程度あり、その中に入れる肉などの材料(スタンダードなのは、チキン、マトン、小エビ、大エビ、野菜)を選べるので、全部で50種類ぐらいになる。それにプラスして、店ごとにスペシャルや地方料理もある。メインを選んだだけで安心してはならない。ライスも、普通の茹でご飯だけではなく、ピラフ、卵入り、香辛料入りなど5種類以上は必ずあり、また、ナンにも、中にひき肉が入ったもの、チーズが入ったものなど同じぐらいの選択肢がある。チャパティやパラタといった別の種類のパンもある。メインには、カレーのほかにも、タンドーリ料理やインド風の炊き込みご飯がある。

私はなんにでも唐辛子を振って食べる方なのだが、バーミンガムのカレーは、その私の感覚から言っても、かなり辛い。初めてカレーを食べに行ったとき、日本と同じ感覚で辛いのを注文したら、むせるぐらい辛かった。しかも、スパイスの量がむちゃくちゃ多い時がある。金曜日に食べたカレーのひとつには、カルダモンやシナモンのかけらが丸ごと入っていた。日本では遭遇したことがない種類のカレーだ。逆にまったく辛くないコルマやパッサンダというクリーミーなカレーも存在するが、これは日本人が考えるカレーの枠から外れている気がする。

イギリスのインド料理は奥深く、学ぶことがまだたくさんありそうだ。

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